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定期保険と終身保険

■定期保険と終身保険

生命保険は、契約期間によって「定期」と「終身」に分類できます。

◆定期保険

定期保険は、契約を結ぶ時に、保障期間を決めてしまうものです。
一般的な定期保険では、契約期間の終了日までに掛け金のすべてを払い終え、終了日に何もなければ保障金の返却(満期保証金)はありません。
いわゆる「掛け捨て」となるものです。
特約をつけない純粋な死亡保険(もしも死亡したときにいくらかのお金が受け取れるもの)が、掛け捨ての定期保険の代表定期な商品です。
満期保険金がなく、途中解約したときの解約返戻金もなかったり小額だったりする分、払込額が安価に設定できます。
安価な割に、万が一の時には高額な保証金がでることで、掛け捨てにしたとしても十分な安心感が得ることができます。

この保険は、人生の中でもある決まった期間だけ、高額な保障が必要な場合に利用されます。
たとえば、子供が小さい頃のお父さんなどです。
もしも働き主を失った時に、幼い子供がいては、急に収入が途絶えるし、学費やなんだかんだといくらでも金銭が必要な時期がやってきます。
しかし、子供が成人してしまえば、万が一死亡したとしても、家族はそれなりに食べていくことができそうなので、緊急の資金は必要ありません。
60代くらいは、遺族の生活費よりも自分の医療費がかかってくる年齢なので、死亡保険よりも医療保険に重きをおくほうが良さそうなので、
あまり早くから長期の定期保険に入る必要性も薄いと思われます。

そういうわけで、定期保険は、5年モノとか10年モノとかの、比較的短期な商品が多くなっています。
しかし、定期といっても、ほぼ終身に近いぐらいの長期の商品もあります。
長いものでは、60年〜70年のものもあり、20歳で開始すると、ほぼ平均寿命までカバーできるようになっています。
こういった商品の場合は、それなりに高額の解約返戻金が設定されていたり、満額保証金が特約でなくても付加されている場合があります。


◆終身保険

終身保険は、保険期間を定めず、生涯にわたって保障される保険です。
死亡するか高度障害を負えば、保険金が給付されます。
ですから、満期保証金という考え方はなく、いずれ決まった額を受け取ることを確約する保険です。

ただ保険金の払い込みは、総額が決められていることが多く、長く健康な状態が続いたからといって、多く支払わなければならないわけではありません。
たとえば定収入がある60歳までなど、払い込み終了期間が決められています。

一定期間内に保険料の払込みが終了するものを
「有期払込終身保険」
と言います。

保険料を生涯払い続けるものを
「終身払込終身保険」
と言います。
基本的には誰しも健康で長生きすることが前提なので、(平均寿命ものびていますし)あまりおススメではありません。

また、契約時に一括で保険料を払い込む
「一時払終身保険」
という方法もあります。
まとまった資金を持っていて、銀行で貯蓄しておくよりも有益に使いたい人におススメです。

基本的には保険とは、死亡時や高度障害を負ったときなど万が一のためのですが、
終身のように長期で掛けていると、年齢によって生活スタイルが変わってきて、
長生きすればするほど死亡後の資金は必要なくなってきます。
そこで、ある年齢になれば、死亡保障を年金や介護保険に変えるなど、臨機応変に変換することが可能になっています。


◆養老保険

養老保険は、死亡保険と生存保険の保障内容の両方を併せ持ったものです。
よく養老保険の説明で「1:1でブレンドしたもの」とありますが、まさに、どちらの比重も変えずに組み合わせたものです。

まず、保障の期間が決められています。これは「定期保険」と同じです。
しかし、掛け捨てではなく、満期時がくれば、満期保険金が支払われます。

満期保険金は、死亡保険の特約では死亡時に支払われる保険金(契約の時に、死んだらいくらもらえますよ、と言われた金額)の満額が出るとはかぎりません。
養老保険では、満額、つまり死亡保険金と同額の満期保険金が支払われることが約束されています。
ここが、終身保険と同じ部分です。

保険料には、保障のために掛ける金額と、貯蓄目的の部分があるため、終身・定期よりも保険料は高額になります。

実は、養老保険は、保険会社ができたころの主力商品でした。
当時、日本人の平均寿命は60歳そこそこで、(現代のように、多くの病気が治せる時代ではなかったのです)
保障と積立のどちらを重視するかというと、まさに確率的にも半々で、いろいろな種類の保険に加入するよりも、
両方を兼ね備えている養老保険は、庶民的な考え方として人気があったそうです。

しかし、現代のように寿命が延びると、定期の貯蓄という部分でも、
高額な死亡保障という点でも、あまり大きなメリットを感じられず、主流ではなくなってしまいました。

最近の保険商品でよくあるのは、特約によって定期保険の比重を上乗せした「定期付養老保険」です。
1:1という養老保険の特徴でもある保障内容を、現状の必要性に合わせて貯蓄性を高くしたものです。
ですから、現在の保険で「養老保険」に分類されている商品は、貯蓄性が高いものと思ってもいいくらいです。


◆アカウント型保険

養老保険にかわり、現代の主流になっている保険のパターンです。
「利率変動型積立終身保険」ともいわれます。

ひとつの保険で、終身(積立)と定期(死亡)の両方の保障を持つのですが
払い込む保険料を分割して考えます。
保険料のうちのいくらかを定期保険料として、残りをアカウントとよばれる積立にします。

アカウントとは口座のことで、銀行における預金口座のようなものです。
銀行の貯蓄と同じなので、利子が付きます。
定期保険が終了すると、残りの期間は、終身保険か年金に移行します。


◆定期付終身保険

終身保険と定期保険を組み合わせたものです。
といっても、契約期間を通して、両方の保障のある養老保険に対し、これらの商品は、主契約(ベース)を終身保険にして、特約で定期保険を付加しています。
たとえば、子育て中、万が一のときに生活資金が必要なので、ある年齢までは死亡保障を大きくしておく、という風に時間軸で内容を変化させることができます。
現在の保険商品は、アカウント型が主流なのですが、販売していない会社では定期付終身保険が主力商品となっています。

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