■保険の問題点
◆契約書を読まない加入者
保険加入の理由を聞いたところ、自発的に必要性を感じて加入したという人は少なく、多数が、「紹介」による加入なのだそうです。
もっとも、生命保険の「自発的加入」というのは、生保会社からするとモラルハザードともいえ、警戒の対象になるそうです。
(※モラルハザード … 道徳的節度を失って行動すること)
要するに義理で加入した時のデメリットは、契約内容についての把握不足です。
私自身も思い当たるのですが、就職したての頃、結婚した頃など、折に触れ保険の勧誘を受けてきました。
そして、どうしても断り切れなかったり、上手な勧誘に流されて入ってしまった保険もあるのです。
そうすると、結局、口頭説明をうけるだけで、契約書を深く読みません。
読んではいるのですが、しっかり内容を理解できないのです。
そうでなくても、難しい用語の多いものです。
どうせ断りきれないのだから…と、内容に執着しない人も、ほんとに多いのだそうです。
契約書を読んでいないことが、トラブル発生の第一原因です。
商品の保障期間や保険金額、総支払い金額、保険金の受け取り条件、特約の内容、保険料が上がることなどは知っておきましょう。
今は、ネット社会ですから、ちょっと検索するだけで、メリットもデメリットもでてきます。
契約書の言葉そのものが理解できなくても、会社の評判や、商品の特徴をつかむことは出来るので、
契約を交わす前に、ちょっと誰か(どこか)に相談する「間」が必要かもしれませんね。
◆外交員制度
保険の何がイヤか…、と聞かれて、外交員のセールストークと答える人も少なくありません。
実際、日中家にいると、よく飛びこみのセールスレディと呼ばれる外交員の訪問を受けますし、電話での勧誘も少なくありません。
生保のセールスはノルマが厳しいというのを聞いたことがあります。
また、元々戦後に、戦争で夫を亡くした婦人たちの就業のために、販売員として利用したという起こりがり、
今でも、独立した女性の職場というイメージがあります。
しかし、こちらがお願いしたわけでもないのにいきなり来られて、どれくらいの契約が取れるのかしら…という老婆心を抱きつつ、
思いつきで購入するほど簡単な金額でもないなぁと思ってしまうのです。
生保会社の方からしても、実際に、ノルマのせいでの離職率が高く、家族のデリケートな情報を扱うため接客も難しいので、
外交員教育が難しいのだそうです。
◆代理店制度に注意
生命保険では、募集人や代理店を通して、契約することが多くあります。
実は、保険料のうち、代理店に支払われる募集手数料が以外と高額なことを契約者は知らないことがあります。
上手に、保険料に上乗せしてありますから。
悪質な募集人や代理店は、ここで利益をるために、違法行為スレスレの「特典」をつけたり、本来必要でもない特約を付けるように迫ったりすることがあります。
同じような商品が多い中、どれが適正かを比べるのはとても難しいことです。
保険会社にはライフアドバイザーなる肩書きの人がいますが、消費者の味方!と見せかけておきながら、当然、会社の利益に導くために存在しているので、
うっかり言うがままにならないように注意しなければなりません。
◆不払い問題
保険金不払い問題とは、いくつかの保険会社が起こした、本当は保険金を給付するべきなのに、給付していなかった事例です。
これは、ある意味、契約者が深く契約内容について把握していないことを逆手にとった保険会社による詐欺ともいえる行為で、
「保険金不払い事件」と言われることもあります。
不払い事例は、生命保険だけではなく、損害保険でも発生しています。
厳密にいうと、保険金そのものが給付されないのではなく(そんな大きな不払いはトラブルになりますよね)
特約による給付金が払われなかったり、運用成績がよかったのにもかかわらず配当しなかったりと、個々の契約者にとっては微々たるものだったところが、
悪質というか、セコイというか、馬鹿にされたような感じが残ります。
そもそも前述したとおり、保険商品を持っている人の多くが「知り合いからの勧誘」や「セールスに負けて」契約しているため、
契約書の把握ができていないという背景があります。
契約書をじっくり読んでみると、驚くほど細かい記載があり、実際のところ、どこまで細かく契約者が把握できているか疑問が残ります。
支払い請求をしたとしても「該当外」と判断されてしまえば、仕方がないと思いこんでしまうでしょう。
契約条件の判断基準を握られている以上、保険会社主導となってしまうのも、仕方のないことかもしれません。
また、保険契約には特約も多く、実に複雑で、言葉の難しさも原因のひとつににあげられます。
不払い問題は、2005年に明治安田生命保険による保険金の不当な不払いが発覚したことに端を発し、調査したところ、続々となんと30社近くもの保険会社の不正が分かりました。
つまり、保険業界のなかでは、蔓延していた事実ということで、保険業界全体の著しい腐敗が明らかになったのです。
今のとこと、業界全体がクリーンになったとは言い難いものの、不正しても洗い出されるようになったため、調査報告もすぐに公にされるし、
いくつかの保険会社では、トップページがいきなり謝罪広告になっていたりします。
とりあえずは、明らかにされているということで、金融庁の業務改善命令が正しく行われていることを願うばかりです。
すぐに解約を!というわけではないのですが、(そんなこと言ったら、ほとんどの商品、解約になってしまうので…)
一応、不正のあった会社を記しておきます。
多すぎて、不正のなかった会社を探すほうが難しいかもしれませんが…
<生命保険会社>
明治安田生命保険
日本生命保険
朝日生命保険
アメリカンファミリー生命保険
損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険
第一生命保険
アリコジャパン
オリックス生命保険
アクサ生命保険(旧アクサグループライフ生命保険の契約分含む)
大同生命保険
マニュライフ生命保険
AIGスター生命保険
損保ジャパンひまわり生命保険
プルデンシャル生命保険
三井住友海上きらめき生命保険
富国生命保険
三井生命保険
住友生命保険
東京海上日動あんしん生命保険
ソニー生命保険
AIGエジソン生命保険
T&Dフィナンシャル生命保険
日本興亜生命保険
共栄火災しんらい生命保険
東京海上日動フィナンシャル生命保険
あいおい生命保険
富士生命保険
ジブラルタ生命保険
アイエヌジー生命保険
ウインタートウル・スイス生命保険
太陽生命保険
ハートフォード生命保険
ピーシーエー生命保険
マスミューチュアル生命保険
三井住友海上メットライフ生命保険株式会社
チューリッヒ生命
大和生命保険
<損害保険会社>
富士火災海上保険
チューリッヒ保険
あいおい損害保険
損害保険ジャパン
三井住友海上火災保険
日本興亜損害保険
東京海上日動火災保険
ニッセイ同和損害保険
共栄火災海上保険
スミセイ損害保険
明治安田損害保険
朝日火災海上保険
ソニー損害保険
セゾン自動車火災保険
セコム損害保険
三井ダイレクト損害保険
そんぽ24損害保険
大同火災海上保険
日新火災海上保険
エース損害保険
アクサ損害保険
ジェイアイ傷害火災保険
アメリカンホーム保険
AIU保険
ゼネラリ保険
ニューインディア保険
日立キャピタル損害保険